Q2. 看護師2年目の心構えを教えてください
今年から看護師2年目です。1年目と比べると先輩看護師の目が離れ、仕事の面において自由が利くようになりました。
自由になる反面、先輩からの目が離れることの怖さもあります。
来年からプリセプターやリーダーなど大役を任されることもあるので、今年1年の過ごし方が大切になってくるのでは…と不安です。
3年目に向けて、2年目をどう過ごせばいいか教えてください。
なるべく多くの看護師から「看護観」を学ぼう
「新人看護師」ではなくなることで、不安を感じているのですね。
1年目の頃は、何かに困ったり判断に迷ったりしたときは真っ先にプリセプターの看護師へ声をかけていたかもしれません。
たしかにプリセプターは声をかけやすいですし、聞けば丁寧に教えてくれると思います。でもそれだと、特定の人の看護観しか学ぶことができません。
10年以上長く看護師をされている大先輩からしか学べない看護観もたくさんあります。
看護師としてこれからどんどん活躍してくためには、できるだけ多くの人の看護観を知り、さまざまなやり方を知っていくことが大切です。
あえて今まで教わる機会がなかった看護師に積極的に声をかけることで、新たな発見もたくさんありますし、3年目に向けて大きく成長できることでしょう。
他職種とのコミュニケーションを増やす
2年目は仕事にも慣れてどんどん周りが見えるようになってきます。
余裕が出てきたこのタイミングで、他の職種とも積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
近年の看護ではチーム医療が重要視されており、他の職種と関わるということの重要性が増してきていますよね。
例えば、患者さんの栄養状態に悩んでいたら栄養士に相談する、トイレ介助や移乗に悩んでいたらリハビリのスタッフに聞くなどしていきましょう。
薬のことは医師よりも薬剤師の方が詳しいので、飲み合わせなども含めて勉強になることが多くあります。
より深い知識を得ることができ、自分の看護師としてのスキルが上がるので、積極的に他の職種に専門分野のことを聞くようにしましょう。
最後の3ヶ月間は1つ上の先輩のやっていることを見ておく
いよいよ3年目が見えてきているラストの3ヶ月。この期間にやっておきたいのは自分の1つ上の先輩のやっていることをしっかりと見ておくことです。
この時期になると、先輩たちもだいぶ余裕が出てきている頃です。
このタイミングの先輩をしっかりと見ておくことで、自分が来年何をしていくかのイメージがつきます。
例えば、リーダーデビューをしている1つ上の先輩がいるなら、
- 申し送りはどうやってやっているか
- どのような立ち居振る舞いをしているか
などをチェックしておけば、それを来年の自分に生かすことができるかもしれません。
プリセプターデビューをしている先輩がいたら
- プリセプティーとどうやって関わるか
- どんなプリセプターになりたいか
といった具体的なことが見えてくるかもしれません。
まとめ
実は1番自由で、1番やりたい看護ができるのが2年目なんです。
ここでしっかりと看護師としての軸を固めることで、看護師としてさらに成長していくことができます。
先輩看護師に自らしっかりとアドバイスを求めるように行動し、周りの仕事のやり方をしっかりと見ておきましょう。