【体験談】先輩と同期に責められ続け涙が止まらなくなり退職したときの話

転職

はじめまして。ナースAです。

今日は、先輩と同期に責められ続け、退職するにいたった私の体験談について、お話したいと思います。

個性の強いメンバーがいる病棟へ配属

当時私は1000床ほどの公立病院にいました。同期は100人余り。その中でもおなじ病棟に配属になったのは4名ほどでした。

私がその病院を志望したのは実習病院だったからという、単純な理由でした。

そして配属されたメンバーは、進学コース、レギュラーコース、大卒すべてのコースからであり、年齢もバラバラでした。

なかなかに個性が強いメンバーだったのを覚えています。

それに今では考えられないかもしれませんが、先輩も30歳の人が一番年上で、主任と当時は婦長が30代後半という構成でした。

派閥があり、マウントを取りたがる先輩

どこの病棟でもあったりしませんか?派閥のようなもの。

まさしく30歳のナースAがサル山のリーダーのようにすぐマウントしたがる人でした。

もう一人30歳のナースBがいたのですが、その人は冷静に周囲を見て遠くから見ているタイプのひとでした。

そうこうしているうちに、新人たちにはそれぞれプリセプターがつくわけですが、所属長が新人の様子を見てマッチングする方法で決まりました。

私のプリセプターは6年目の厳しめの看護師。当時チェックリストをもとにできるできないを判定されていたので、暗記して答えられないと実技に進めませんでした。私は不器用なので悩んでいました。

同期にも責められプレッシャーを感じる日々

ほか新人同期は割と緩めの指導をされており次の段階に進んでいきましたが、私がクリアできないことに同情して手伝ってくれる子もいたのですが、できないことを責めてくる同期が一人いました。

私は責めるこの子が苦手でした。が、プリセプターも大変であるのは知っていたので不満などいえるわけもなく、頑張っていこうと思うと余計に焦ってしまい、覚えても本番は真っ白という状態になっていました。

先輩ナースAからはプリセプターは大変だから早く覚えなよと注意され、責める同期ナースからは前に進まないといわれ、両方からの圧を感じて毎日を過ごしていました。

どうも責める同期ナースは30歳ナースAに気に入られようとしていたようなのです。

不眠や食欲不振が出る

圧をかんじながら数か月くらいが経過していました。さすがに不眠、食欲不振などの心身におかしなところが出てきていました。

周囲は気が付いている人も多く、「大丈夫?」と気を遣う言葉も聞きました。

自分で大丈夫と思いたかったので、「大丈夫です」と答え続けていました。

今思えば精神的におかしかったのはわかるのですが、当時、必死感が強く「できない自分」を肯定できなかったのですね。

かといって、隙を見せるとまた責められるのが嫌なので気丈にふるまっていたのだと思います。

でもそのズレは必ず出てくるものです。顔色が悪くなり、体重が減り、毎日体調不良が続いていました。

実家で一人、涙が止まらなくなる

同期の中に仲の良い子はいたのですが、勤務がすれ違いなかなか会うこともままなりません。

あるとき婦長が心配して「休みを取りなさい」と言ってくれ、久しぶりに帰郷した時がありました。

なぜだか郷里の友人と会って食事をしただけで、気分が違っていました。

食事のあと実家に帰り自分の部屋に入ると、なぜか涙が止まりませんでした。

ある程度泣いてストレスが軽くなったと同時に、がんばるにも限界があると初めて気づきました。

当時の私は常に緊張していたのではないかと思います。

友人とゆったりと話す時間も持てないほど今までしていた当たり前ができなくなっていたし、親切な言葉も素直に聞けないほど疲れているのがわかりました。

ストレスに押しつぶされていたのだと思います。

何気ない日常が私の癒しだったようで、癒されていない自分にやっと気が付きました。

先輩ナースBに相談し、決意を固める

休日が終わり、病院へ出勤する毎日が始まりました。

出勤すると「休めた?」「顔色よくなったね」と言ってくれる同僚もいたのですが、先輩ナースAと責める同期ナース、二人は何も言いませんし、相変わらず失敗するのを見計らって注意をしてくる有様です。

なんだか冷静になってみていると、例の二人にまともに反応していた自分があほらしく思えた瞬間がありました。

ある夜勤の時、周囲を見ている先輩ナースBと勤務が同じになり、休み中の話や仕事で悩んでいることを話しました。

先輩ナースBは「いろんな選択肢があるし、決めたらぶれないことが大切、いろいろあるからね」といいました。

ある決心をするのに時間はかかりませんでした。

私は、現状を変えるために環境をリセットするという選択をしました。

  • このまま続けていくと、また同じ状況になる可能性がある
  • 新人の意見は通りにくいから、申し出ても無駄
  • 当時も今も看護師は不足している
  • 資格が手元にあって、次も探せば仕事はある

などの理由から、退職することを選択しました。

最初に上司に相談した時は驚いていましたが、正直に「対人関係と健康を損ねたことが理由」と伝え、私の意志が固いとわかると、すぐに理解してくれました。

まとめ

私は退職したことに後悔はありません。

続ける努力が前提ではありますが、無理であると判断すれば、最終的には退職という選択もあるのかなと思います。

環境を変えようと思えばいつでも変えられるというのは、今つらい思いをしている看護師さんには知っておいてもらいたいなと思います。

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