学校では教えてくれない看護師のリーダー業務や指示受けのコツ|医師との連携など

看護師,リーダー業務,指示受け ハジメの独り言

リーダー看護師になり、早ければ1年が過ぎたくらいで「リーダー業務」をつけられる事があると思います。

今まではメンバーナースとしてリーダーからの伝達・指示で業務をこなしていたのが、これからは自分がリーダーになり、伝達や指示をしなければいけません。

看護ログ
ハジメ

医師はとてもクセが強く正直めんどうですが(笑)、そんな医師との関わりも一気に増えることになります。

今日は、リーダー業務を任されて悩んでいる看護師さんのために、ちょっとしたコツや心構えを伝授したいと思います。

リーダー業務でも医師の治療方針には口出ししない

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まずはじめに、

  • 看護師は看護が仕事
  • 医師は治療が仕事

というイマイチわかりにくい境界をはっきりさせておきましょう。

治療方針は医師と患者とその家族が決める

医師の治療方針に口を出してしまうと、場合によっては医師に怒鳴られ、師長や病棟看護師全員にとばっちりがいき、今後の仕事がとてもやりづらくなる、というようなことにもなりかねません。

少しおおげさに言いましたが、それだけ大事なことで、リーダー業務を任された看護師がやってしまいがちなミスです。

治療方針は医師と患者とその家族が決める事で看護師が口出しする事ではありません。

患者の治療方針は根拠を持って医師に相談する

患者から治療に関して相談があった場合、患者から相談があったうえでの提案と報告、そして相談という形で伝えると良いと思います。

医師に対して「患者の治療をこうしてください。ああしてください。」というのは絶対にNGです。

「意見」ではなく、あくまでも「相談」することが大切。

現在の治療については、主治医の考えもあると思います。「こうしたほうが良い」という意見は必要とされません。

「相談」も、あたりまえですがちゃんと「根拠」を持ったうえで医師へ相談するとよいでしょう。

「どうしてそう思うのか」、何を聞かれても答えられるようにしておくと良いかと思います。

ただ「患者さんが言ってたから」だけで医師に伝えるのでは、リーダー業務としては不十分です。

リーダーとして「報告・連絡・相談」をする

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実は、メンバーとして働いている時、ホウレンソウはだいたいの看護師ができています。

ではなぜ僕がこれをわざわざ書くのか、「リーダーとしての報連相が出来ていない看護師が多い」からです。

リーダーだからと1人で背負わないで

いざ自分がリーダーになると、

  • 私がリーダー
  • 私がちゃんとしなきゃ
  • リーダーは私

と考えてしまいがちですが、そのような責任感は捨ててしまいましょう。無意識に自分を追い込み、プレッシャーで視野が一気に狭くなります。

リーダーであっても、医師や師長、主任、メンバーといくらでも相談してください。自分1人で抱え込まないでくださいね。

僕がリーダーを任され、1人ですべてを背負い込んで空回りしていたある日、先輩看護師に「1人で全部しなくていいよ。いくらでも周りに振れば良いよ」と軽く優しく言ってもらい、それ以来リーダー業務がまったく苦痛ではなくなりました。

とにかく聞いて問題点をすべて解決しておく

誰に何を言われようが、分からない事は師長、主任、先輩看護師に言い方変え、人を変え、何度でもどんどん聞いてください。

分からないままや自分の不確かな知識のみで解決しようとするのは一番やってはいけないことです。

医師からの指示は内服や注射、検査など、直接的に患者へ関与する事が多く、とても重大です。

何かミスを犯した時に被害を受けるのは患者です。

そしてその出来事により自らも自信を失くし、落ち込み、また人に聞きづらくなり、周りからの風当たりも強くなり、またミスを犯すという悪循環に陥ります。

そうなってしまうと巻き返すのはなかなか困難を極めます。

そうならないように、分からない事はすぐ聞いてその時しっかりと解決してください。

連続でリーダーをさせてもらおう

それから、やはり数をこなすと慣れてくるので、師長や主任に相談し、あまり間を開けずに連続でリーダーをつけてもらえるように言っちゃいましょう。

そして、周りにもしっかり協力要請をし、苦手な事は先に克服しておくことも大切です。

嫌でも結局はしなければならないので、とりあえずできるようになれば、仕事がとても楽になりますよ。

リーダー業務が上手くいかなくても大丈夫

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もしも悪循環に陥ってしまい、どうしようもない時は環境を変える(転職など)事も大事です。

  • 私はダメだ
  • 看護師に向いていない
  • しんどい
  • もう辞めたい

ひどいときには、「もう死にたい」という看護師を見た事があります。

そんな考えは今すぐ捨ててください。

合わない環境、合う環境、必ずあります。

自分を責めて、自分を壊さないでください。

僕もその悪循環に陥った事があります。

なんにも言えなくなり、人と話すが苦痛になり、暗くなり、ミスが増え、さらに落ち込み、やる気を失くしの繰り返しでした。

しかし、周りの友人や尊敬する先輩に相談して背中を押してもらい転職し、今では職員、患者ともに笑顔で過ごし楽しく仕事ができています。

ミスを起こさない事が1番良いのですが、もし、自分を責めてどうしようもなくなったとしても、そこで無理をしないでください。

環境を変えるのも1つ、方法があるという事だけ頭に入れておいてください。

人は失敗しつつ成長するもの

ある程度自信がついてきた時にリーダーや指示受けなど、新しい業務を任され、今まで積み上げてきた自信が一気に喪失してしまう人も多いです。

ですが、初めての事は誰も最初から上手くできる人なんていません。

立派にできている先輩看護師さんたちにも「初めて」はありました。

いきなりなんでも上手くできるわけがありません。

その日を振り返る事は大切ですが、その事で自分を責めずに次へ活かせる看護師になってほしいと思います。

一緒に成長していき、憧れた良い看護師さんになりましょう。

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