急変対応できないたった1つの理由|看護師25年目のベテランが語る

看護師,急変対応
看護ログ
アドバイザー鈴子

こんにちは♪
看護ログのスペシャルアドバイザー
看護師歴25年の鈴子です(*'∀'*)

「夜間の急変対応ができなかった…」
「急変対応が嫌過ぎて看護師を続けようか迷っている…」
「急変対応の勉強の仕方が全く分からないし理解できない…」

急変対応に対してこんな悩みを持つ人も多いでしょう。私も全く同じような悩みを持っていました。

苦手意識を持ったまま、100件以上の心停止症例を経験。この経験から、「看護師が急変対応できない理由」と「効果的な対策」が分かってきました。

この記事を読み進めてもらえれば、急変対応への苦手意識はかなり薄れるはずです。

看護師が急変対応ができない当たり前の理由とは?

看護師,急変対応

看護師が急変対応ができるようにならない理由はとても単純です。急変の現場の経験が圧倒的に少ないから。

医療が進歩したり、患者の治療方針として「DNR(蘇生処置拒否)」も増えてきています。そのため、そもそも急変の現場を経験をしている人が減ってきているのです。

私が救命センターにいた時に、1年目から4年目の看護師を対象に、「急変を経験したことはある?」というアンケートをとったことがあります。人数は30人ほど。

急変対応を経験したことがある人は、5名しかいませんでした。急変の現場が多い救命センターでさえ、経験している人は少ないのです。

病棟看護師や療養病棟、リハビリ病棟などの看護師であれば、経験はもっと少ないでしょう。

1度も急変を経験したことがないまま10年を過ごす人もざらにいます。

急変を経験していない看護師がいきなり急変対応ができるようにはなりませんよね。

だからといって、看護師が急変対応をできないままにしておくのはいけません。後ほど、効果的な方法を紹介します。

講習会では急変対応できるようにならない

看護師,急変対応

「急変対応ってBLS講習会とかACL講習会を受ければできるようになるでしょ!」

こう思う方もいるでしょう。実は、急変の講習会を受けるだけでは全くできるようになりません。その理由を私の急変の経験をもとに紹介していきます。

ACLS講習会を受けても急変対応ができなかった私の体験談

私は看護師2年目の時にはじめて急変の経験をしました。そして実は、急変を経験した前日にACLSの講習会を受けていたのです。

夜間の巡視をしていると個室から「苦しい、苦しい」と声が聞こえてきました。

私が部屋に入ると、洗面台が血の海になっていたのです。何度も「大丈夫ですか?」と声をかけると、患者さんの意識がなくなっていくのが分かりました。

慌てている私を見かけた先輩かがかけつけてくれました。

他の先輩が救急カートを持ってきて、胸骨圧迫が始まりました。ぱっぱっと動いている先輩を尻目に私は棒立ち。頭の中は真っ白。

何をしたら良いか、全く分かりませんでした。

ぼーっと立っていると、到着した医師からは「アドレナリン頂戴!」と言われました。

私「アドレナリン?あれっ、何だっけ?」

私が上から順に救急カートの中を探しているのを見て先輩が叫びます。

先輩「ボスミンだよ!!」

私「はっ、、、。」

私はやっと薬剤を理解して、医師に渡すことができました。今思い返すだけでも、かなり恥ずかしい経験です。

現場で使える知識になっていない

この経験からあることを学びました。

それが、「急変対応の知識は、実際に経験をしてみないと自分が何を理解していないのか分からない」ということ。

急変の教科書には、「ボスミン=アドレナリン」と書かれています。当時私は、前日に急変の講習会も受けていました。

しかし、いざ実際の急変の現場になると、「ボスミン=アドレナリン」という知識が出てきません。

つまり、知識が実際の現場で使えるレベルになっていなかったのです。

看護師が急変対応を身につけるための効果的な方法

私は初めての急変経験から「急変対応の知識は、実際に経験をしてみないと自分が何を理解していないのか分からない」を学びました。

そして急変を10回以上経験する中で、急変対応を身につけるための効果的な方法を知ることができました。

急変対応した場面の振り返りをする

急変対応を効果的に身につける方法は、「急変対応した場面の振り返りをする」ことです。

私が初めて急変対応をした時は「ボスミン=アドレナリン」という知識が全く出てきませんでした。こんな単純な知識でもいざ必要な場面になると分からなくなることはざらにあります。

だからこそ「急変対応した場面の振り返りをする」ことが効果的なのです。

人から習うことも大切

「でも急変の知識が全くない場合はどうするの?」

こう思う人もいるかもしれません。そんな時は、人から習いましょう!

急変には「ある程度の型」があります。

その型を教えてくれるのが、

  • BLS講習会
  • ACLS講習会

などです。

講習会に行くことで、急変の型や基本的な知識を知ることはできます。

しかし、講習会に行っただけでは、急変対応の知識が現場で使えるようにはなりません。

講習会で習った型を身につけるためにも、何度も現場を経験しましょう!さらに急変対応の現場を経験したら、急変の場面の振り返りをします。

こうすることで、実際に現場で使える急変対応が身につけられるようになるのでおすすめですよ!

看護師が急変対応ができないたった1つの理由と効果的な対策

現在はDNR(=蘇生処置拒否)や医療の発展で急変の数も減っています。看護師が急変対応ができないのも当然なのです。

しかし、看護師は患者の側にいることが多いため急変対応スキルは求められます。

一番効果的な方法は、経験した急変の場面を振り返ることです。なぜなら「急変の場面は、実際の現場で使えるようになっていない知識を教えてくれる」からです。

ぜひ今回紹介した方法を参考に急変を少しでも克服していただけたら幸いです。