こんにちは!現役看護師のハジメです!
「看護師の仕事にも慣れて手技も余裕が出てきたけど、なぜか残業になってしまう」ということはありませんか?
- 一生懸命仕事しているのに仕事が終わらない
- 医師からの急な指示やコール対応に振り回されてしまう
と悩んでいる看護師はたくさんいます。
僕も新人のころは1日のスケジュールを上手に立てられず、残業する日々が続いていました。
そんな僕でも、先輩のアドバイスを参考にし、自分でも工夫し続けることで、今では落ち着いて仕事ができています。
仕事量的には新人時代より圧倒的に増えていますが、心理的にはかなり楽に感じています。
今回は、僕が10年間考察し続けた仕事術について
- どのように1日のスケジュールを組めば効率よく仕事をこなせるのか
- 看護師の仕事で重要な「優先順位」の決め方
- 習慣で身につける仕事術
を紹介していきたいと思います。
時間軸のスケジュールを書き出す
まずは自分のタスクスケジュールを、時間軸をベースに書き出してみましょう。
かなり基本的なことですが、僕が新人教育をするうえで気づいた「新人看護師ができていないこと」のTOP3に入るくらい、みんな全然できていません(^^;
僕は新人のときに、1日をうまく立ち回れなかった原因をひたすら書き出す作業をしていました。そこでわかったのが、この「時間軸のスケジューリング」の重要さです。
タスクを書き出すだけでは足りない
普通は出勤したあとに情報収集しながら、
- バイタル測定
- 清拭
- 点滴
など書き出しますが、この情報だけで業務を進めてしまうと、なかなか上手くいきません。
基本のルーチンに、急な処置やコール対応が加わってしまい、自分でも自分の置かれている状況がわからなくなるということが度々起こってしまいます。
その結果、やるべきことが最後まで残っていることや、うっかり忘れてしまうということが多くありました。
時間軸のスケジュールでスムーズに仕事が進む
「時間軸のスケジュールを書き出せば良い」と先輩にアドバイスをもらい、実践してみました。
スケジュールを書き出してみると、「時間がない時間がない」と思っていたけど意外と隙間時間があるということがわかりました。
また、頭の整理ができたので慌てずに取り組むことができるようになったんです。
先が見えないと焦ってしまい、誤った判断をしてしまうこともあります。僕が尊敬しているDaigo師匠の言葉を借りると、「時間飢饉(じかんききん)」という考え方ですね。
本当は時間があるのにそれに気づかず、「時間がない」という感覚になることで作業効率が落ちる。その結果、やるべきことができず本当に時間がなくなってしまう、という現象です。
タスクに振り回されがちだという看護師さんは、まずは時間軸のスケジュールを書き出してみてください。
優先順位は「重症度」と「緊急性」を意識する
優先順位のつけ方はいろいろな考え方がありますが、何よりも優先しなければいけないのは「重症度」と「緊急性」です。
重症な患者さんは状態が変わりやすく、優先して介入が必要になります。
もし1日の受け持ち患者さんの中で「重症度」の判断に悩む場合は、先輩に確認してみましょう。それを繰り返すことで、優先順位の考え方が身についてきます。
「緊急性」は、すぐに対処が必要な場合のことをいいます。
- 呼吸が停止している
- ショックの兆候がある
などの場合はすぐに対応しないと命に関わりますよね。
他の予定があったとしても、一刻を争うときは「緊急」かつ「重症」は最優先ですよ。
ハジメ流「看護師の仕事術」
優先順位を意識して時間軸のスケジュールを立てるというのは、看護師の仕事術としては基本中の基本です。
ここからはさらに、僕が重要だと思う仕事術を紹介します。
看護師は「メモ」が超重要!
仕事をしていると、患者さんや医師や先輩から、さまざまな要望や指摘をうけますよね。その場では覚えていても、業務をこなすうちに、古い記憶から抜けていくことがよくあります。
「こんな簡単なことメモするより先にやっちゃったほうが早い」
そう思って作業していても、別のタスクが入って思考が乱されると、短期記憶があやふやになり、優先順位もわからなくなり、仕事の効率がガクッと落ちてしまうのです。
特に僕の場合、コールがあると一瞬でほぼすべての思考を持っていかれますので、そのあとに「あれ、何しようとしてたっけ?」ってことがよくありました。
そうでなくても、「さっき◯◯さん何言ってたっけ?」「このあと何から手をつけるべき?」と頭の中を探る一瞬の時間、これの積み重ねで時間はどんどん過ぎています。
そこで僕は、言われたことややるべきことは、どんなに些細なことでもその瞬間にメモに残すことにしました。その習慣がついてからは、うっかり忘れるということがなくなり、ミスも減り、スケジュールもこなせるようになりました。
そもそも、頭の中にタスクが詰まった状態で作業をしていると、かなり作業効率が落ちます。メモに書き出して頭の中を掃除してあげると、何をするにも作業効率が上がるので、タスクを忘れない自信があったとしても、きちんとメモを取ることをおすすめします。
スケジュールはこまめに立て直す
出勤して申し送りを受けたあと、最初に時間軸のスケジュールを立てますが、増えるタスクには時間軸のないものが多いはずです。特に最初は突然振られたタスクに時間を設定するのは難易度が高いことだからです。
そこで、ある程度タスクが増えてスケジュールがぐちゃぐちゃになってきたら、一息ついて時間軸のスケジュールを考え直す時間を作りましょう。
最初は立て直しに5分かかるかもしれませんが、慣れると1~3分でできるようになります。
さらに慣れると、
- タスクをこなす作業時間が短くなる
- タスクに必要な時間が感覚でわかる
- タスクを人に任せられるようになる
というような仕事術が身についてくるので、タスクが増えた瞬間に時間軸を設定して、全体を調整できるようになってきます。
タスクやスケジュールの「振り返り」も大切
新人看護師なら先輩(プリセプター)と一緒に「振り返り」をすると思います。新人は手技などの技術的な振り返りや、メンタル的な部分での振り返りが多いと思いますが、ある程度経験を積んだ看護師であれば、タスクやスケジュールの振り返りが重要になってきます。(そのためにもやっぱりメモは必要です。)
- 自分のスケジュールのつけ方がどうだったか
- 優先順位はうまくつけることができたのか
- 増えたタスクへの対応は上手く行ったか
など、空いた時間に振り返りをしておきましょう。
失敗に気づかないままでは、同じことを繰り返します。明日はこうしてみよう、次はこの順でまわってみようと試行錯誤することで、自分なりの仕事術が身についてくると僕は思っています。
優れた仕事術を「習慣」にしよう!
優先順位やスケジュール管理ができるようになれば、仕事に余裕ができ、患者さんと接する時間も多くとれるようになります。
すぐにできるようになるのは難しいかもしれませんが、毎日の業務の中で、少し意識を変えるだけで、少しずつ習慣になってくるものです。
人それぞれ仕事しやすい方法があると思いますが、今回ご紹介したポイントは難しいことではないので、ぜひ参考にしてみてください。