先輩ナースからの指導内容が違うことがある!?対応や解決方法とは?

看護師,先輩,言うことが違う コミュニケーション術
看護ログ
アドバイザー鈴子

こんにちは♪
看護ログのスペシャルアドバイザー
看護師歴25年の鈴子です(*’∀’*)

先輩ごとに「言ってることが違う!」って経験、ありませんか?

看護師は特殊なお仕事なので、医療的な処置や優先順位、書類の書き方など、指導内容に差が出ることは多々あります。

私は新しい職場に勤務した時や、新しい場所へ移動になった時によく感じていました。また同じ職場でも人によって言うことが違うかったり、対応に悩むことってありますよね。

今回は、いろんな職場や場面で苦戦してきた私が、どのように対処していったのか、体験談と実践した対策を紹介したいと思います。

先輩によって言うことが違う!

看護師,先輩,言うことが違う

腎泌尿器科・婦人科の混合病棟で働いていた頃、私はまだ新人看護師だったのでプリセプターとマンツーマンで仕事を教えてもらっていました。

「私はこう教わりました!」と言えない新人時代

オリエンテーションでは「ちゃんと先輩が付いて教えてくれるからね」なんて言っていましたが、実際は大違い。バタバタと走り回っている先輩に付いて行くのがやっとでした。

Baを挿入しなくてはいけない機会が多かったんですが、まず準備する物品も分からなければ、この患者さんにどのBaを挿入したらいいかも分かりませんでした。

それでもなんとか仕事をこなさないといけないので、とにかく先輩を捕まえては何度もやり方を教わったのです。

でも、先輩によって準備する物品が違い、手順も違うことが多く、新人だった私は何が正しいのか混乱してしまった記憶があります。

「違う」ような気がするけど「はっきり違う」と言えるほど知識も定着していなかったので、「あれ、そうだっけ?」となって混乱するばかりでした。

もちろん先輩に「私はこう教わりました!」と言えるほどの度胸もありませんでした。

とにかく質問&勉強!

とにかく基礎的な事は完璧にしたかったこともあり、図書館や本屋に行って毎日勉強して頭に叩き込んでいました。

さらに、処置についたドクターに教えて頂いたりして、1人でも準備や処置、対応が出来るよう、ひたすら覚えるのに必死な日々を送っていました。

基礎を完璧に覚えたこともあり、今現在では新人教育をしていく上で、きちんと理由も説明しながら教えられるようにまでなりました。

かなり苦労はしましたが「基礎はホント大事!」って思うほど、今では良かったなと感じています。

「手順書の作成」が解決策に

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私は、短い期間ではありましたが、老人ホームでお仕事をしていた時期もありました。

病院とは全然違う環境だったので、最初は戸惑うことも多く、慣れるまでに長い時間がかかりました。

ドクターがいないので、ナースが主体となって判断し、ヘルパーに指示を出さなければいけませんでした。ナースとしての判断力や責任感を感じる場所でもありましたね。

やっぱり、先輩の指示が違う

そこでも感じたのが、先輩からの指導の違いです。ある先輩からは「このような流れで動いて欲しい」と言われたことが、次の日に違う先輩に付くと、また違う動きを指示されるのです。

連絡する順番や、受診時に持って行く物、報告する内容にまで違いがあり、最初は受診先の病院で困ったことが何度もありました。

特に急変時の対応は、ナースが中心とならなくてはいけないので、対応が決まっていないと新人には大変です。

怒られてでも「違い」を確認する

さすがに自分一人になった時に困ると思い、思い切って先輩それぞれに確認してみました。

「あの人の言う事は気にしなくていいのよ」という先輩もいれば「このような理由でこの流れで動いた方が動きやすいよ」などと、理由をしっかり教えてくれる先輩もいました。

専門職である以上、患者さんを守る為にも、自分の為にも、怒られてでも、先輩同士の違いを確認すべきだと感じました。

他のスタッフも内容を統一するためにも、手順書を作成することにしました。

すると、他のスタッフからも同様に「急変時に困った」との意見が上がり、「手順書があると助かる」との意見も出てきたのです。

手順書ができてからは、誰が担当でも急変時対応がスムーズにできるようになりました。

職場によっては受け入れてくれない先輩や上司もいるかもしれませんが、まずは行動を起こしてみることも大切なのかなと思います。

「根拠」や「理由」を理解すれば何が正しいかわかる

看護師,先輩,言うことが違う

私が訪問入浴の看護師として勤務し始めたときのお話です。

あぁ、やっぱり言うことが違う

ナース1名ヘルパー2名で訪問入浴を回っていたのですが、ナースがヘルパーの動きに合わせて、手伝ったり任せたりしていました。

そこで「ナースだから手伝わなくていいよ」という先輩もいれば「ナースでもヘルパーのほうも手伝って欲しい」という先輩もいて、自分はナースとしてどう動けば良いのか悩んだ時期がありました。

また、ある先輩からは「このことは大したことないから上司には報告しなくてもいいよ」と言われたことが、後日「なんで報告しなかったの?きちんとその時に言ってくれないと困る」と怒られたこともありました。

根拠を理解することが大切

先輩に思い切って「報告しなくていいと言われたから」と伝えたところ、その先輩は「なぜその時にその内容を報告すべきだったのか」を丁寧に教えてくれました。

怒られた場合や自分が納得出来ない場合、必ず相手に思い切って確認することも大切だと感じた瞬間でした。

そこで、誤解が生じていたことが分かったり、なぜそのように指摘されたのか、なぜそのように対応しなくてはいけないのかが具体的に分かるからです。

まとめ

先輩に思い切って疑問を投げかける事は、大変勇気がいることですよね。

しかし、ちゃんと根拠や理由を確認することで、解を招いてしまっている事や、本当はどのような思いで先輩が指導しているかが分かる事もあります。

また、逆に先輩同士の指導のズレを先輩自身が知る事で、今後の新人育成にも活かすきっかけにもなるのです。

分からない事を相手に伝える事をしないと、いつまでたっても、相手には伝わりません。

専門職として、患者さんのためにも、聞く事や伝える事を積極的に行っていきましょう。

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